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 姓名判断というのは、現在もっとも世間で信じている人が多い占いの一つではないでしょうか。自分の名前や、自分の子供に付ける名前の画数(かくすう)が吉か凶かということを、気にしている人は少なくないと思います。しかし、私はこの占いに関しては否定的です。とはいっても、名前と運勢が全く関係ないとは思いません。ただ、現在主流の、名前の吉凶を画数により判断する方法は間違いではないか、これは単なる「こじつけ」ではないかと思っているのです。

 このように言う私も、じつは昔、姓名判断の本を読み、自分のペンネームを画数が大変いいものに変えたことがあります。しかし、これといった効果は感じませんでした。いや、私にかぎらず、姓名判断が当たっていない例というのはたくさんあります。たとえば、昔、ある人気アイドルが自殺して世間に衝撃を与えたことがあります。しかし、彼女の芸名は大変画数がいいものでした。それもそのはず、彼女が所属していた芸能プロは、所属タレントに芸名を付けるとき、姓名判断の専門家に依頼していたのです。また、壮絶な自殺をとげた三島由紀夫や、オウム真理教の教祖で、テロ事件などで死刑判決を受けた麻原(あさはら)彰晃(しょうこう)も、いい画数による吉名です。さらに、大政治家だった吉田茂と同姓同名の人で自殺した人もいます。

 こうしたことを指摘すると、姓名判断をしている専門家からは必ず様々な「弁解」が聞かれます。たとえば、三島由紀夫の場合、本名の平岡公威(きみたけ)の字画がよくなかったからだというように。しかし、通常、姓名判断では、本名より普段よく使われる通名のほうを重視します。多くの姓名判断の本には、本名の字画のよくない人は、字画のよい通名を使い、手紙や名刺などにそれを繰り返し用いることにより運勢は向上すると書いてあります。また、本名が同じ名前の人でも、吉田茂のケースのように、天と地ほどの運勢が違う人がいるのはなぜでしょう。こうしたことに関しても、占い師は様々な弁明をしています。たとえば、人間の運勢には名前だけでなく、家相、方位、星の(めぐ)りなど様々な要素が関係してくるので、そういうこともあるのだとか。しかし、そんなことをいったら、どんなインチキな占いも正当化できてしまいます。

 私の今までの経験では、「正しい占い」というものは、統計的にも圧倒的に「正しさ」が証明できるものです。たとえば、方位学に関しては、このサイトの「方位学について1」で説明しているように、海外旅行などで外国に行った日本人が集団で事故や事件に巻き込まれたような場合、90%以上が五黄殺(ごおうさつ)、暗剣殺の大凶方位です。また、やはりこのサイトの「ザ・有名人占星術」では、十二星座占いという、西洋占星術では「基本中の基本」にすぎない方法を用いても、人間の性格は星座により影響されているという事実を明らかにできました。もし「星占いなどインチキだ」という人がいたら(実際、男性を中心に大勢いますが)、ぜひ「ザ・有名人占星術」の牡羊座の項の「牡羊座と魚座の比較表」を見てもらって、これとは逆の実例を探して逆の表を作ってもらいたいものです。すなわち、各界における女性的な牡羊座と男性的な魚座の有名人による表です。しかし、それは不可能でしょう。

 要するに、ある占いが正しいかどうかということを調べるには、実例をあげ、統計的に調査することが最も説得力があるわけで、姓名判断に関しても、「名前の字画と運勢は関係あるか」という問題について統計的に答を出すことは(むずか)しくありません。たとえば、不幸な例をあげて申しわけありませんが、東日本大震災で犠牲になった方々の、特に四十代までの人たちと、百歳以上の長寿者の名前を比較してみればいいわけです。もっとも、百歳以上の長寿者は名前が公表されているわけではないので、ある年の勲章を授章した人たちの名前を使ってもいいでしょう。叙勲を受けた人たちは、概して長寿で、また幸福で成功した人生を送ってきた人たちが大半と考えられるからです。両者の、それぞれ千人以上の名前の字画を比較してみたらどうでしょう。姓名判断で使われる五種類の画数のうち、特に重要な主格、地格、総格の三つにおいて調べてみます。その結果、そのうち三つともよかった人が、たとえば災害の犠牲者のうち約10%しかいなかったのに、叙勲を受けた人は約50%いたというのなら、名前の画数と運勢は関係あるといってもいいでしょう。しかしその差は、おそらく誤差の範囲ではないでしょうか。

 「西洋や東洋で何千年も続いてきた占いは(おおむ)ね信用できる。しかし、日本で明治時代になってから急に出てきたような占いはインチキである可能性が高い」というのが私の考えです。なぜなら、様々な占いというのは昔から無数に生まれているはずです。それらの中には凄い霊能者や傑出した天文学者などが()み出した信用できる占いもあれば(昔、占星術と天文学は不可分でした)、その何倍、何十倍ものインチキな占いもあったでしょう。では、それらの違いは何によりわかるのか。それは「時」だと思います。すなわち、本当に当たる占いは何百年、何千年の時を経ても生き残るのに対し、インチキ占いは、当たらないということで、長い年月の間に淘汰(とうた)され、消えてしまったはずだからです。

 「でも、姓名判断というのは、中国に昔から伝わってきた占いじゃないの?」と言う人がいるかもしれません。確かに、姓名判断というのは昔からありますが、姓名の吉凶を字画で判断するというのは、じつは日本で明治時代になってから急に出てきたものなのです。これがインチキ臭い。どうも「こじつけ」ではないかと思うのです。こうした「こじつけ」に多くの人が振り回されて無駄なエネルギーと時間を費やすというのは、バカらしいとは思いませんか。もっとも、名前の字画と運勢は関係ないのですから、一生懸命字画を考えて子供の名前などを付けたところで、悪い作用はありません。家相の場合は、従来の間違った家相にしたがって家を建てると悪い影響が出てきますが、字画による姓名判断というのは毒にも薬にもならない。血液型占いと同じように一種の「遊び」と考えれば、まあ存在してもいいとは思います。姓名判断をしている占い師たちが皆失業してしまったら、かわいそうですからね。問題は、自分や子供の名前の字画がよくないからと気に()むことですので、とにかく気にしないようにしてください。

 では、名前と運勢は全く関係ないのかといえば、そんなことはないようです。ただ、「普通の名前」を付ければ、それほど気にすることはないというのが私の考えです。「普通ではない名前」というのはどういうのかといえば、たとえば一時社会的に問題にもなった「悪魔」とか、逆に神様の名前を付けるようなことです。また、読みにくい名前とか、当て字や難しい漢字を使ったり、やたら画数の多い漢字を使った名前、今はやりの「キラキラネーム」なども避けるべきでしょう。そもそも読みにくい名前、当て字、難しい漢字を使った名前というのは、本人は本当に苦労します。人生で何百回も自分の名前の読みについて説明しなければならないのですから。また、他人にも迷惑をかけます。電話で自分の名前の字について説明するときにも、きわめて不便です。漢字によっては、いくら説明してもわからないということも起こるでしょう。
草彅(くさなぎ)」のように名字が難しいというのならしかたないですが、ファーストネームは、とにかくわかりやすい普通の名前を付けることです。

 また、やたらと画数の多い名前も不便です。特に小学生などの場合、自分の名前を書くだけで時間がかかりますから、テストのときなど、それだけでハンディキャップとなるでしょう。私が言いたいのは、「人生では、いやでも次々と苦労がやってくる。だから、名前ぐらいで苦労させるな」ということです。また、名前で苦労していると自分の名前が嫌いになることもあるでしょう。親に付けられた名前を嫌いになるというのは不幸なことです。そして、これこそが本当の「凶運の名前」ではないでしょうか。

 なお、宜保(ぎぼ)愛子さん、(しも)ヨシ子さん、江原啓之(ひろゆき)さんなど霊能者の人たちも、名前と字画との関係については否定的です。まあ、姓名判断をやっている人たちに「営業妨害だ」と非難される可能性もあるためでしょうが、私のように「インチキだ」とまでは言ってません。しかし、やんわりと否定しています。参考までに、宜保さんの名前の付け方についての意見をまとめたものを次に記しておきたいと思います。

「改名して運がよくなるケースは(まれ)です。せいぜい期待できるのは1~2%というところでしょう。両親などが名前を付けた時点で、その子の運命は決まります。だから大金を払って改名する必要などはまったくありません。ただ、『霜代』『雪子』『夕雨子』のような冷たい感じの名前、男女の性別の判断ができない名前は、幸薄い人生を歩みがちです」

 こうした意見が正しいかどうかは、私としては何とも言えませんが、男か女か区別が付きにくい名前が不便ということは事実でしょう。女性の名前と間違えやすい名を付けた人のなかには、郷ひろみ(本名は原武裕美)のようなスターもいますが、彼は特に若いころは女の子のような美少年だったからこうした名前でもよかったわけで、これがむさくるしい男だったりしたら、からかいやいじめの原因にもなりかねません。そうでなくても、様々なケースで女性と間違えられて困ることが少なくないでしょう。いずれにしても、「こんな名前を付けると子供が苦労するかも」と少しでも思ったら、そうした名前を付けることは避けるべきです。






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